director's voice

chiffon glass(ガラス装身具)

Q1
名古屋市で制作をするchiffon glassさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
ボロシリケイトガラス(耐熱ガラス)で制作したガラスアクセサリー、
ピアス、イヤリング、ネックレス、リング、イヤーカフです。

写真で載せたものは全て出品いたします。
丸いガラス玉に小さなガラス粒を一つ一つ付け加えたスノーボールや
ひらひらと波打つフリルのシリーズ、種のモチーフをフープにしたシリーズ、
そして同じく出展されるchiiiiiiicoさんとコラボレーションしている
シルバーとガラスを掛け合わせたイヤーカフやリングも出品いたします。
今回一緒に出展することが叶いとても嬉しく思っています。

ボロシリケイトガラスの透明度を生かした無色透明のものやガラスをフロスト加工しふんわりとさせたもの、
秋冬の装いが引き立つような色ガラスを使用したものなど、光を通した様々な見え方をするガラスをどうぞお手に取ってみてください。

cg作品1

cg作品3

cg作品2

Q2
chiffon glassさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
熱して柔らかくしたガラスは手で触ることができません。
道具は私の手となりガラスの形を作ってくれます。

使用している主な道具は、
上段左から

ライター
カーバイトスコアナイフ(ガラスに傷をつけカットする)
タングステン棒(主にガラスの穴あけ)

下段左から

トング(ガラスを挟んで形を変える)
ピンセット(ガラスをつかむ、ねじるなど)
ハサミ(ガラスに切り込みを入れたり線をつけたり)
ノギス(同じ大きさにする、サイズをはかる)
コテ(ガラスに模様をつける)
カーボン製の棒(ガラスの形を整える)
ピンセット大(余分なガラスをつかんで捨てる)
リングサイズ棒

専門店でしか購入できないものもありますが、ホームセンターで手に入るようなものの方が意外と多いです。
小さいピンセットは100均で購入したものです。

ガラスは酸素バーナーの炎で柔らかく溶かし道具を使って触り、形を作り
炎で整えるの繰り返しです。型はありません、ガラス棒を酸素バーナーで溶かしノギスで測って同じサイズに調整し作ります。

ピンセットは引っ張ったり、挟んだり、ハサミは切り込みを入れたり、タングステン棒は穴を開ける。
できることはなんでも試してどんなふうに変化するかを観察、そして好きな見え方、いいなと思う形を探しています。
この繰り返しで新しい作品を生み出します。

ガラスの美しさをアクセサリーで表現していこう、と独立するまではガラスの学校で吹きガラスを学び、瀬戸のガラスの工房で師匠のアシスタントや吹きガラス体験、教室のお手伝いをしていました。
まさに超がつく修行時代、雑草のような粘り強い生き方を教えてもらい、同じ仲間と励まし合い分かち合いました。
当時学んだ吹きガラスの技法をいくつも活用しており、今でも制作の下支えとなっています。

cg道具

Q3
chiffon glassさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
同じ愛知県の織物作家、新美典子さん「Niimi」のアミュレットです。

典子さんは明るくユーモアがあり頼もしいお人柄、生み出す作品はとにかくおしゃれ、
自分にしかできないもの作りを模索し表現しているその姿勢に尊敬し憧れています。
7年程前に知り合ってからずっと彼女のファンです。

アミュレットとは、「お守り、魔除け」の意味があり、私はキャンドルクォーツを中に入れています。
この小さなサイズ感と黒と白の粋な織り模様、一緒に織り込まれたビーズとスパンコール、ツヤのあるコードとシルクのフリンジ、そのまま文章にしただけなのに「か、かわいい、、!」とその魅力を再認識しています。笑

このアミュレットは「異国の草原」という名が付けられています。
昔、モンゴルの遊牧民と一緒に生活できるツアーに参加したことがあり、その時に見たモンゴルの広く終わりのない草原の景色を思い出しました。
思いもしなかったところでご縁を感じるとはこういうことでしょうか。
初めの頃はすっと背筋が伸びるような、自分を引き上げてくれるような感覚が強かったのですが、今ではすっかり体の一部のような安心感も加わり、なくてはならないものに変わりました。
このアミュレットを身に付けて、クラフトフェアや対面販売の仕事をしています。

工房からの風にも斜め掛けして挑みますので気が付いたら声を掛けてください^^

cg工藝品

文章からもお人柄がしのばれる?chiffon glassさん。
透明で繊細な作品群、ぜひ優しくご覧いただけたらと思います。

chiffon glassさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
本八幡方面です。
お隣には、コラボ展開もされているchiiiiiiicoさんのブースがあります。

作家ページはこちらになります。
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